高周波の測定器(3)
1. 簡易スペアナ GigaSt(ver5)の組み付け:
まともに購入すると十数万円から百万円台もするスペアナ(スペクトラムアナライザー)の
ほぼ完成ユニットを格安で入手した。 GigaSt(ver5)は、さらにバージョンアップして、最高12GHzまでの高周波入力の周波数特性測定や、7GHzまでのトラジェネ(トラッキングジェネレータ)機能による
フィルターなどの周波数特性の掃引(そういん)測定、SWR測定などができるという優れものである。
こちらですることは、ケースに収め 簡単な配線をすることだけ。
・ 校正データは、購入者に直接メールで送られてくるファイルを同じフォルダに入れて使用する。
・ 電源は、PCから5V、240mA、1.2W。
注) SMA端子は基板に接着されているだけなので、外部の力による破損や磨耗に注意。トラジェネ測定を頻繁にするなら
パネル用のコネクタを別途取り付けたほうが良い。
( → GigaSt ver5c のHP ・・・・ 購入には場合によっては予約が必要です)
2. 高周波の測定実験:
(1) SP In(高周波入力) による 電波の測定:
発振器にループアンテナを付け、10cm〜1mの垂直距離に λ/4アンテナを立てて受信し(指向性が若干ある)、両端SMAケーブル(RG316、1.5m、5GHz位まで損失が少ない、秋月電子)でスペアナの SP In端子へ導いた。
@ 1.5GHzドップラーセンサ:
前節 4. で作成した、1.5GHzドップラーセンサは、ループアンテナ(波長短縮率
= 0.9〜0.95程度)が付いているので、発射する電波(約1mW)をそのまま測定した。
出力段に fT = 7GHzの 2SC3356(発振段も同じ)を用いたので、高調波(スプリアス)が2次、3次程度までで収まったが、簡単なローパスフィルタ(LPF)をアンテナの前に挿入すると
かなり小さくなった。(f と 2f の差20dB → 40dB)
A ストリップライン発振器(2.4GHz VCO)と LC直列発振器
の比較:
L にチップインダクタ(2.2nH)を用いた LC直列型発振器(下図・右)は、(どちらも出力Trに
NE3210 - S1(〜12GHz)を用いたが、)ストリップライン発振器(前節
2.)よりも 高調波が大きく、高周波側まであるので、LPFを付けるのは必須と思われる。
(* 集中定数回路による発振は 2GHz程度が限界)
B 10.525GHzドップラーセンサ・モジュールの測定:
10GHzともなると、テフロン同軸のRG316(1.5m)でも 20dBもの損失となるので、極力短く検出板と結合した。 セラミック空洞共振器を用いた10GHzドップラーセンサ・モジュール(新日本無線)は、かける電圧によって若干 周波数が変動する。(4V: 10.522、 5V:
10.523、 8V: 10.5243GHz) スペアナの設定で、スパンを縮めて拡大すると、周波数がガウス型分布をしているのが見える。 また、周波数カウンター(前節3.、12GHzプリスケーラー使用)の測定値とも良い一致が得られた。
(* GigaST v5は 12GHzまでなので、高調波がどうなっているかは分からない)
・ X−Bee(ジグビー)は、2.45GHz・10mW程度を出しているが、電波を発射する時間がきわめて短いので
ホールドにしても検出できなかった。
(2) TG Out(掃引出力) − SP In(入力) による フィルタの測定:
TG Out からの掃引(そういん)信号を サンプルを通過させて SP
In へ導く。 キャリブレーション: 左のバーでレベルを合わせ、TG Out、SP
In を短絡して Flat → Pause (レベルの均一化)にしてから、サンプルを挿入して
Hold → Single掃引 で測定する。
@ シンプルな LC型 ローパスフィルタ(LPF):
A バンドパスフィルター(BPF): (参考) エッチングが困難だったので、φ0.32mmスズメッキ線を2本張った。
B ローパスフィルタ(既製品): LFCN−2600(0 〜 2600MHz、ミニサーキット)
C ループアンテナ: 2.4GHz狙いで、λ=12.5cm、 導波器: λ×0.9〜0.95、 反射器: λ×1.1
3. パルス変調通信の実験(2GHz):
送信器は、高周波の発振出力に、PINダイオード(1SV128)によってAM変調をかけて送信する。(ダイオードでの損失が大きいので、高周波モジュール
ERA−2SM+(〜6GHz、ミニサーキット)2つで挟んで増幅する。出力約10mW)
受信器では、周波数の差が10.7MHzになるよう IF信号を作り、復調(検波)して低周波信号を出力する。(上記2.(1)Aで作った発振器をそのまま流用) 受信器の混合、検波1は、前節4.のドップラーレーダーと同様であり、アンテナからは1mW程度の局発電波を放出しながら行うことになる。
ここで、スペアナで2つの発振周波数の差を見ながら、可変容量ダイオード(1SV239)の静電容量をVR調整し、IFT
を中間周波が通るようにする。10.7MHz出力はオシロで確認して、最大出力になるようにする。
2m離した送受信の状況は かなり指向性が出る。波動性も顕著に現れ、途中に手などでさえぎると
電波の強弱が波長ごとに断続的に出る。
(送信器): (変調/AMP部の参考HP)
(受信器):
* 10.7MHz IFT はブロードであるが、フィルタ(ex.セラフィル(ムラタ、-3dB帯域幅280k±50kHz))を使えるほどには
発振周波数が安定していない。(温度による基板のεrの変動など) 本格的な通信には、高精度水晶発振器の原発振を
多段に てい倍するクリコン(クリスタルコンバータ)を作るしか方法がないと思われる。
§ 三種の神器:
電子工作をする人たち、特に、自作派のアマチュア無線家にとっては、どうしても必要となる測定機器があります。 伝統的には、テスター(これは誰でも必携?)、ディップメーター、オシロスコープが、”三種の神器”でした。 今は、スペアナ(トラジェネ付き)、アンテナアナライザ、DVM(デジタルボルトメータ
= テスターの発展形)、と言う人もいます。(特に、アンテナいじりに必要)
さて、三種の神器と言えば、日本神道では”ヤタの鏡(八咫鏡)”、”剣(=草薙剣)”、”勾玉(まがたま)”のことを言いますが、ヤタの鏡には
「エヘイェ・アシェル・エヘイェ」(ヘブライ語で「我は在りて有る者」(出エジプト記3:14)という文字が書かれているといわれています。
これは、昔 大陸から多くのユダヤ人を含む”秦人(はたじん)”が渡来してきたので、その原型が形作られたと考えられる日本神道の由来は、当然のことながら、旧約聖書のユダヤ教信仰である可能性があります。三種の神器が象徴するものは、
ヤタの鏡 ・・・・ 「律法の石の板」、 剣 ・・・ 「アロンの芽を出した杖」、 勾玉 ・・・ 「マナの入った壷」(コエンドロの種はもう少し小さい?)
に対応しています。 これらは、出エジプトの時代に 「契約の箱」に収められました。(・ 現在、契約の箱は四国の剣山にあるとして、多くのイスラエル人たちが探しています。)
そして、この(本来の)三種の神器と契約の箱は、イエス・キリストの象徴です。
律法の石の板 = 「神のことば」、 アロンの芽を出した杖 = 「永遠のいのち」、 マナの入った壷 = 「霊的食物」
これらの3つの特性は、御子イエス様だけが持っています。
イエス様との通信アンテナを調整するのは、私たちの内側におられる聖霊様です。
(参考) 日本の歴史から見たリバイバルの展望 (外部リンク) 八咫鏡にヘブル文字?、 三種の神器はユダヤルーツか
「契約の箱」の発見と調査